煙草は17歳のときはじめて吸った
憧れの人の真似をしてカバンに煙草を紛れさせてはいた
煙草は20歳からなのはもちろんわかっている
前になんで煙草吸い始めたの?ときかれたことがあったけれど答えられなかったことがある
今思えば理由がないといえばない気もするし
私の憧れの人はみんな煙草を吸うから そんなくだらない理由な気もする
たばこをすうことで 誰かのそばにいられたらこの世界は優しくなるような気はした
多分彼ら彼女らが見ている世界は自分には目を凝らしても細めてもわからなくて
別にかっこよくもなれるわけでもなくて
近づけるわけでもなくて
弱くて脆いから満たされる訳でもない
何口か吸ってぼーっとしてしまった
ただただ煙草が燃えていくのを眺めていた
こうやって嫌なことも全て灰になってくれないか 、と思った
いや、そういえば自分ごと、いつかは骨だけが残り灰になるのだとかんがえたくもないことを考えてしまい眠れなくなってしまった
人間の死後燃やされる時には肉やらは燃えてしまうのに骨だけ残るのは不思議だなぁと思う
遺骨というのは持ってみると意外と重いもので
死後に、その人がいたという実態は骨しかない
、だからその人の魂の重さのような気もした
COMMENT FORM