ある日夢の中で私はおばさんになっていた
とても後悔していた
何も持っていないただただ歳を重ねただけの女であった
酷く絶望していた
なんで若かった頃もっとああしなかったんだ、考えなかったんだ、と
若い頃戻れるものならどれだけいいだろう?
戻れるならばもっとやりたいこともたくさんやるし挑戦もするのに
と、
何を考えても後の祭りであった
ただ後は人生の終わりまで時間が過ぎるのを待つだけの悲しい末路であった
目をつぶり静かに昔を思い出そうとしたところ
で目が覚めた
自分の部屋で天井を向いていた
いつもは右か左を向いて寝るのだがこの日は天井を何故か向いていて不思議であった
それよりも、なんだ夢だったのか!良かった…良かった…と喜んだ
なぜあんな夢を見たのか、分からないけれど自分が自分に忠告してくれたようだった
あんな夢のような気分はこれから先も味わいたくないものだ
ちゃんと考えるんだやりたいことやり尽くすんだ
死ぬ前に後悔したこと
なんていうサイトを以前みていたが
それを見ているとこわくなった
人の人生のおわりでの後悔から学ぶなんて酷い話で悪趣味であるかもしれないがほんとにちゃんとしようと思ったんだ
少なくとも学ぶものはあった
旅行に行けばよかった
好きな人に好きといえばよかった
働きすぎるんじゃなかった
友人と連絡を取り続ければよかった
自分に正直な人生を生きればよかった
こんな事を書いていたのを覚えている
恐らく私が今死んだとしてこの中から3つは同じ後悔がある
若いからまだ大丈夫、これからだよ、と大人に励まされることがある、そうかもしれないが、逆にいうと、若くて何も成し遂げられていないから今死んだらどれだけこの世に未練が残るだろうと考えた
すぐには叶えられないことばかりだけれど
あの夢とこの教訓は大切にしたい
この気持ちをずっと大切にしたいと思う
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